カンニング恐怖症とは?【わかりやすい】

(最終更新日:2020/10/21)

カンニング恐怖症とは?

カンニング恐怖症とは、「試験やテストなどでカンニングしてしまう(った)のではないか?」と考えてしまう症状を主なモノとし、専門的には脇見恐怖症や強迫症(加害恐怖)の一種に分類され嫌疑恐怖症と呼ばれることもあります。一般には視線恐怖症の一種とされています。

カンニング恐怖症の心理と特徴:

テストや試験でカンニングをして教師または試験官にバレれば自分の今後の行く末に大きな傷跡を残すことがあります。

例えば、センター試験のテストでスマホを使用してカンニングした人は全国ニュースで報道されてしまいます。(未成年であれば実名報道はされませんが)


カンニング恐怖症の人では「カンニングをしてしまうのではないか、あるいは、してしまったのではないか?」という強迫観念に捉われ身動きが取れなくなったり、実際に試験官や教師に「自分はカンニングしたのではないか?」と、確認してしまう人もいます。


これは、強迫性障害の一種、加害恐怖に類似する特徴です。

テストを異常なほど恐れる

カンニング恐怖症の人はテストを異常なほど恐れます。

テストがあるたびに、

■:「自分がカンニングしてしまうのではないか?」
■:「他人のテストの回答を見てしまったのではないか?」

ということで思い悩むことになるのです。
一般に笑い話に聞こえますが、当人は本気で悩んでいます。

 

脇見恐怖症の一種として


視線恐怖の中に脇見恐怖症というものがあり、脇見恐怖症の人は自分には意図しない形で、自分の視覚が認識したものを凝視してしまうという特徴を抱えています。

ですので、自分の席の人の回答用紙を意識すると自然とそこに目が行ってしまいます。

見たくないのに見てしまいたくなる状態※です。(※実際に見てしまうことはない)

本人はそれを自分の意志でこらえるため、実際にカンニングしてしまうことは、まずありませんが、意識がそれた状態で集中することは非常に難しいので、それにより成績が振るわなくなってしまうことは少なくありません。

嫌疑恐怖症の一種として

嫌疑恐怖症とは他人からどう見られているかを過剰に気にしてしまう社会不安の一種です。

嫌疑恐怖症の人は友人、恋人特に教師、警察官、試験官等の一般に権威者から自分がどう見られているのかなどの世間体を感情に気にし、それによって社会生活に支障が出やすいといわれています。

例えば、先のカンニング恐怖の話では、カンニングをしていないのに、もし自分がカンニングをしていたらどうしよう、といてもたってもいられなくなるのです。

これはノイローゼの一種で、専門には加害恐怖[1]と呼ばれることもあります。

この特徴は過剰に「他人から良い人間であると見られたい」という過度の八方美人的な想いの裏返しでもあります。

まとめ

✅:カンニング恐怖症の人はそこまで多くは存在しませんが、もともと脇見恐怖等の視線恐怖を抱えている人や強迫性障害の傾向にある人では、カンニングをしてしまったのではないかといてもたってもいられない気が狂いそうな不安感に慢性的に悩まされている場合が少なくありません。

そのような方は、当ブログで紹介しているそれを克服するための方法論を今すぐ実践されられてください。

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(参考文献:)
[1]: https://www.psychologytoday.com/us/blog/all-things-anxiety/201908/ocd-does-not-lead-terrorism

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ABOUTこの記事をかいた人

Masahiro Okiと申します。UCLA治験参加者。国際基督教大学(ICU)中退。 このブログを書いている者です。様々な心のトラブルの科学的な克服法を書いていきます。